20代後半社会人/遠隔デート<後編>

SM調教体験記

…前編からの続き…

そのまま車を走らせてホテルに入ると、やっと緊張から解放されたかのように、最高の笑顔を浮かべた。

今日いままでのことを振り返り、たくさん語ってくれた。

恥ずかしかったこと、でも気持ちよかったこと、いつもより興奮したこと、自分の性癖にはっきりと気づいたこと、病みつきになりそうだってこと…。

吊り橋効果とは違うかもしれないが、私も、二人で一つのことをやり遂げた時間を過ごした同志というふうに感じた。

今日初めて会ったのに、日常では味わえない濃い時間を過ごしたので、お互い強い心の結びつきを感じていた。

ソファに座り、ひたすら抱きあい、むさぼるようなキスを長い間していた。

私は、自分が気持ちよくなるよりも、相手の女性が感じて乱れていく姿が好きなので、必ずしも挿入することが必要とは思っていない。

相手と自分の心が通い合って、精神的に深いところでつながれることを大事にしている。

SとMという信頼関係や主従関係というのは、頭ではなく、心の奥底の欲望、欲求、本質、根源などに通じるものであり、先天的にその人の一部を構成しているものだと思っている。

そういった思いの元、ホテルでのプレイに入っていった。

外で散々気持ちよくなっていたが、二人きりの密室ということで、今まで我慢していた喘ぎ声や体の反応を、一切抑えることなく体の感じるままに開放できる。

だが、M気質であることは変わらないので、何かと私に奉仕したがったり、命令を待っている従順な雰囲気がある。

本来ならば、土下座で調教のお願いをさせてから調教開始としているが、既に興奮がMAXとなっているため、そのままベッドへ。

私が服を脱ぐと、彼女がすぐに咥え初め、

「んっ、んっ…」

「そんなにこれが欲しかったのか?」

「だって…今まで焦らされてきたから…」

と、清純そうな見た目には似合わない、慣れた舌使いや、こちらを見ながらのフェラを続けている。

自ら喉奥まで咥えこみ、体を震わせている。

彼女がこちらを見ながら懇願してきた。

「そろそろ…」

「なんだ?どうして欲しい?ちゃんと言ってごらん?」

「……入れてください…」

咥えながら上目使いで目で訴えている。

「何をどこに入れる欲しいんだ?」

恥じらいながら押し出すような小さい声で、

「………ご主人様のオチンポを、私のおマンコに…入れてください…」

「四つん這いでお尻をこちらに向けなさい」

「はい」

と、素直にお尻を突き上げている。

姿勢が美しいので、すぐには挿入せず、しばらく眺めてみることにした。

「はやく…入れてください…」

と、腰をくねらせている。

そろそろ、と思い、後ろからゆっくり挿入すると、

「あ、あ、あぁ~……」

体中から喜びと快感があふれてくるのがよく分かる。

「これが欲しかったんだろ?」

「そう、です…。外にいる時から、ずっと欲しくて我慢していたんです…気持ちい…」

お尻を叩くと、それに合わせて声を漏らす。

………

バックで2回、正常位で1回イキ、ぐったりとしている。

「こんなに気持ちよかったのは初めてです。今までのエッチとは全く違う。」

今までの彼氏とはノーマルセックスしかしたことがなく、それでも気持ちよく満足してたのだが、新しい世界を知ってしまったようだ。

「また会ってほしい」

と強く懇願されて、笑顔いっぱいで別れた。

後日、メールで、

「あの後、電車の中で余韻に浸っていました。

 おもちゃ入れながらお散歩するのはすごく興奮しました。

 でも声を出せないのはつらいですね 笑

 その後のえっちも今までで一番気持ちよかったです。

 ぜひぜひ、また遊んでください。

 よろしくお願いします。」

露出願望の女性は、いいパートナーに恵まれないと安心して満たされないと思う。

部屋の中で行うことと違って、不特定多数がいるとこなので、いつどんな危険にあうかわからない。

ちゃんと見守ってくれて、いつでも助けてくれるという安心感が絶対に必要だと思う。

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